チャイについて。
インドの煮出しミルクティー。
ほんのりスパイスを効かせているのはボタの好み。
通常チャイ屋さんのチャイはスパイスチャイとプレーンのチャイを分けていてプレーンのチャイはスパイスは入っていない。
好みのスパイスをオーダーするシステム。
一方ネパールでは始めからスパイスがほんのり香る物だった。
ネパールでは一日何杯チャイを飲んだ事か!(15年前の話)
ダルバール広場で朝一番に飲むチャイの旨い事。
丁稚の子供がやかんにチャイを入れ売り歩いてる様が良。
インドは行った事無いけども、多分スパイス入りなのであろう。
大阪にはチャイ屋さんがある。
チャイ文化と言うのも耳にする事がある(マイノリティー)くらい根付いている(筈)。
カンテ、伽奈泥庵(カナディアン)、我楽茶堂、チャイ工房、マンゴーシャワーカフェとチャイを看板に据えるお店がこんなにも。
ガネーシュは和歌山に移転しているが、ガネーシュのチャイも特別だった。
そんなチャイ文化の隅っこにボタやアララギがある。
僕らは第2世代。
アレはアレでってとこでスタバや、どこやらのカフェやらでもチャイを見かける。
本質がだいぶ違うのだけれども。
ボタのチャイは生のショウガ、シナモン、スターアニス(スターアニスを使うのは珍しいと思う)と三温糖入り。
それぞれほんのり位の分量で。
三温糖も甘みを付ける為では無くコクを少し足す為に。
一度に2リットルの仕込み。
コトコト火加減によるのだが一時間近く火にかける。
カンテより少し濃いめ、ガネーシュより薄めのチャイ。
ボタにもスパイスチャイはある。
カルダモン→オーダー毎にホールのカルダモンをすり潰す。いい香り。
アニス→アニスシードをコトコト。甘い香り。
シナモン→パウダーでしっかり目に。
ジンジャー→生のショウガをすり下ろし。ピリッと。
マサラ→ボタオリジナルブレンドのティーマサラ。一番本場に近い味。(本場をネパールしか知らない…)
寒い時期には必ず出勤してすぐにチャイを飲む。
朝ご飯を食べなくてもチャイは飲む。
お腹が落ち着く。朝食、チャイ。
ボタのチャイはというより、チャイは甘めにした方が旨い。そもそも甘い飲み物である。
シュガースプーン1匙半がお薦め。
ボタのシュガーは(何故かシュガーって言ってしまった手前シュガーで通す)実はこだわりがあって
モラセスシュガーと言う国産さとうきび100%から作られた純度の高い砂糖を使用。
コクがあって自然な甘さが紅茶やコーヒーを美味しくする。
冷たいドリンクには三温糖で作ったシロップを。
白い砂糖の頭悪くなりそうなストレートな甘さより、コクがある砂糖の方が好きなので。
今時期はホットのラムチャイなんか格別に旨い。
ラムとチャイの相性の良さよ。
これまた回想になるのだけどもネパール滞在時にラムの小瓶を持ち歩き、チャイにチョロリ入れてラムチャイを楽しんだ。
ネパールにはククリラムと言う超絶旨いラムがある。
朝晩は冷えるネパールでは(時期にもよるのか)ちょうど暖まるのに良いラムチャイ。
朝靄の日のカトマンドゥの街並みの美しさよ。
肝心なのは茶葉。
アッサムctcとセイロンのブレンド。
香りと味と苦み、色のバランスを考えて店でブレンド。
色々試した結果この今のブレンドに。
チャイ葉の販売やチャイ用のスパイスの販売も検討中(かれこれ2年くらい)。
そして器にも並々ならぬこだわりがあるのだが、それはまた次回。
チャイの事をダラダラと書いてみたけども、飲んでわかる部分というのは少なくて
こうやって自分らの商品について説明するのも悪くないかなと。
これを読んでチャイを飲むと少しだけ美味しく感じるかも?
忙しい現代社会、隙間を見つけて少しゆっくりチャイでもいかがかしら?