先日っても、もう随分経つのだが、やっとこさ念願の文楽に行って来た。
有り難い事に招待して頂き、嫁子供と三人で。
更に有り難い事でバックヤードツアーまで行かせて貰って、なんとも大満足な初文楽。
文楽の奈落も見せてもろて、朝ドラあまちゃんでの奈落が奈落を初めて見聞きした奈落で、エレベーターで奈落って書いてあるのを
見てキャーキャー騒いだ阿呆な夫婦。あの奈落だっ!つってね。
んで調べると↓
ならく【奈落】
劇場用語。舞台や花道の床下の総称。大正初期までの劇場は床下が4,5尺で,暗くて地獄の奈落の底のようであったことから,この称がある。回り舞台,セリ,スッポンなどの発達により床下も深さが必要となり,現在では動力機構装置が能率的に設置され,明るい地下室になっている。大道具製作場,各種倉庫,電気室などとして利用するところもある。
文楽劇場の奈落もそれはそれは立派で深く広い奈落で、ワー、へー、スゲー、カッケー等とひとしきり盛り上がった。
奥には大道具製作所があり、見学。舞台の背景等が制作されているのだが、この仕事もカッコいいなーと思ったり。
勿論舞台裏から、舞台まで上がらしてもらい、なんと使用する人形まで触らして貰い、人形制作室、衣装部屋、隈無く回らせてもらって
本当に良い経験&なんとも大掛かりで緻密で時間のかかる舞台だなと。
そして何と!ガイドをしてくれたのは豊竹咲甫大夫さん。何と!ってのはNHKの『にほんごであそぼう』に出演しており、
実はボタにもアララギにも来て頂いた事があって、顔見知りと言うか友人の友人でっていう、あの!何と!
咲甫さんの前にもガイドしてくれてた人形使いの方の名前を忘れてしまって、何とも申し訳ななく時間が経ってからのブログは
やはし駄目だなこりゃと反省。
んでコレを書いてる最中にメールで友人に聞いてたのだけれども勘弥さんと判明、ありがたや感謝。
橋下の予算削減発言で善くも悪くも注目された文楽。簡単に言えないのよな〜あの舞台、舞台裏を見ると。
確かにお金はかかる、あの場所であの文化を続けて行くのわ。
んであのデリカシーの無さで土足で入って来るのは如何な物かと。
で僕が今回見たのは『夏祭浪花鑑』
若干話がわかりにくい所もあったけども、面白かったなー。何と言っても大夫さんと三味線さんの登場の仕方がかっこ良過ぎて!
ババーンって回転して交代するんがカッケーっと。伝わらない…。ババーンって。
伝わらないから見に行って欲しいのだけどもババーンってだけで、オオオーーーッてなるの。
あと緊張感がビシビシ伝わって来て、生の迫力。
人形もまさか大の大人が三人で動かしてるとは思わなくて、表情とか手の動きに目が行ってすっと人形だけ目に入る。
スゲーなースゲーなーと感心。多い時には舞台上で十人とかそれ以上の人数がドタバタやっている筈なのに。
特に印象的だったのは人形がバタバタと走るシーン。コレがなんか人間の動きのリアリティーとは違って、人形の
バタバタと走る迫力、生きているものの迫力ではなく芸としての迫力が凄いなーと。
んで結びにアジカンの後藤さんの『文楽かんげき日誌』から。
終演後、僕は少し悔しかった。多分、この文楽という芸能は、僕が想像していたよりもずっと面白い。
ただ、今の僕には、その面白さを深く理解するための技術がない。
だから、ちゃんと準備をして、また行きたいなと思った。通ってしまうかもしれない、とも思った。
↑全く同意。
また機会があったら違う演目もぜひ観てみたい。
何んとも良い時間を過ごせた。誘ってくれた『おとうた通信』のマサオさん有り難う。
バックヤードツアーに誘ってくれたサヨちゃんにも感謝。
そしてアジカンのゴッチ事、後藤正文さんが編集長のTHE FUTURE TIMES をボタでアララギで配布出来る事になりました。
配布しております。http://www.thefuturetimes.jp/
ほんと良い新聞なので是非お持ち帰り下さい。